「工場に就職しようか迷ってる…でも工場で働いたことがないから、自分が向いてるのかわからない。
「工場勤務に向いてる人ってどんな人なんだろう?」
こんな疑問に答える記事です。
どんな仕事でも、向いてる人と向いてない人に別れます。
10年工場で働いた僕に経験上、ぶっちゃけ工場は向き不向きが極端に分かれる業界だと感じます。
基本的に工場の仕事は、同じことの繰り返しだから。
つまり単純作業が多いということ。この単純作業というのは、人によって好き嫌いがはっきり出ます。
もしあなたが工場に向いていて、適正があるなら「天国」だと感じるはず。
本記事では僕が経験したことを踏まえて、あなたがどんな工場の、どの工程に向いているのか解説していくので、工場で働こうか迷っている方はぜひご覧ください。
本記事の流れ
- 工場勤務に向いてる人を解説
- 工場勤務のメリット・デメリットを解説
この記事を読むと分かること
- 工場勤務に向いてる人が分かる
- あなたに向いてる工場が分かる
- 工場で働くメリット・デメリットが分かる
この記事の信頼性(筆者の経歴)
- 工場勤務歴歴10年以上
- 正社員、派遣社員、どちらも経験済み
- 自動車、食品、半導体、製鉄所など、勤務経験あり
工場に向いてるのはこんな人!【歴10年の僕が工程別に解説】
工場勤務は、はっきり言って向き不向きがあります。向いてる人は長く続けられますが、向いてない人はすぐに辞めてしまう傾向が強いです。
さっそく工場に向いてる人を見ていきましょう。
体力がある人
工場の作業は、重い物を持ち上げたり運んだりすることがあります。そのため、一定の体力が求められます。長時間の立ち仕事も多いので、体力がないと疲労がたまりやすくなります。
体力に自信がある人、体を動かすのが好きな人におすすめの工場・工程
- 自動車工場のライン工程
- 製鉄所
- 出荷・入荷工程
僕は自動車工場で働いていたとき、腱鞘炎や筋肉痛になりました。朝起きると腕が動かせないなんてこともありましたよ。とはいえ、体を動かすのは好きなので、自動車工場の物流に配属されたときは楽しかったです。
単順作業の繰り返しが苦にならない人
工場では、同じ作業を繰り返し行うことが多いです。機械操作や製造ラインでの一定の動作など、一貫性を持った作業が求められます。このような単調な作業でもコツコツ取り組める忍耐力が必要です。
単順作業の繰り返しが苦にならない人が向いてる工場
- 自動車工場のライン工程 「力仕事が苦じゃない、筋トレ代わりにしたい」という人におすすめ」
- 食品工場の盛り付け、調理工程 「食品製造が好き、力仕事したくない」という人におすすめ」
- 半導体工場の機械オペレーター 「力仕事は嫌!細かい作業なら得意」という人におすすめ
細かい作業が得意な人
工場での作業には、製品の組み立てや部品の取り付けなど、細かな作業が含まれることがあります。注意深さと正確性が求められるため、細かい作業が得意な人は工場勤務に向いています。
細かい作業が得意な人が向いてる工場
- 半導体工場の検査工程
- 自動車工場の検査工程
- プラスチック製品などの組み立て工程
高い集中力を持っている人
工場では、安全や品質の確保が重要です。機械の正確な操作や作業手順の遵守など、細部にわたる注意が必要です。高い集中力を持って作業に取り組むことができる人は、工場での仕事に適しています。
高い集中力を持っている人が向いてる工場
- 半導体工場の機械オペレーター
- 半導体工場の検査工程
- 工場の品質管理全般
協調性がある人
工場では、複数の人々と協力して作業を進めることがあります。チームプレイやコミュニケーション能力が求められます。協調性があり、チーム内で円滑に働ける人は、工場勤務に適しています。
協調性のある人が向いてる工場
- 半導体製造工場の梱包、解体
- 自動車工場の出荷・入荷工程
責任感がある人
工場での作業は、製品の品質や安全性に直接関わることがあります。自分の担当する作業に対して責任を持ち、品質管理や安全規定を遵守することが重要です。責任感を持って仕事に取り組める人は、工場勤務に向いています。
- 工場の管理職全般
自分の特徴を理解して工場を選ぶことが重要【向き不向きは完全二分割できない】
どうでしょうか。自分に向いてそうな工場はあったでしょうか?
100%自分に向いてる必要は無いです。向き不向きは、完全に二分割できるものではないから。
例えば、体力があるけど、同じ作業の繰り返しに飽きやすいという場合もあるかと。それでも、あなたが持っている他の特徴を活かすことで、工場勤務ができるので安心してください。
例えば下記は僕の適正例です。
僕は体を動かすのが好きで、ある程度スタミナはあるほうです。また、工場のライン作業を経験した結果、飽きやすいことが分かりました。
工場内を走り回り、製品を出荷場に集める作業やフォークリフトが向いてました。
ぜひ参考にしてみてください。
工場で働くメリット【適性が分かったら働く理由を探そう】
自分に向いてそうな工場はなんとなくわかった。
でも工場で働くメリットってあるかな?
工場で働くメリットは主に下記。
- 給料が高い
- 休日が多い
- 福利厚生が充実
- 未経験でもできる
- すぐにまとまった収入を確保できる
順に解説します。
給料が高い
工場によっては給料が高いです。給料が高い工場の特徴は以下。
- 大手メーカー
- 需要が安定している製品を作っている
- 専門性が高い知識や技術を要する
まず、大手メーカーは派遣社員や契約社員でも給料が高い傾向にあります。僕が働いたことのある大企業は下記。
- 東京エレクトロン
- トヨタ
僕が働いていたときは、上記2社の月収は25万〜30万ほどでした。
特にトヨタ系の工場で働いていたときの時給は1600円以上と、高水準でしたよ。
自動車工場の期間工は最初きついけど、慣れると楽勝に感じますよ。
2の、需要と供給が安定している企業ですが、これも大手メーカーが良いです。自動車や半導体、鉄製品、食品など様々ですね。
3の「専門性が高い知識や技術を要する」は、未経験だと就職するのはぶっちゃけ難しいです。例えば、専門的な機械操作技術、品質管理・生産管理の経験があれば、管理職になれるので、給料が高くなりやすいでしょう。
なので工場未経験の方は「未経験OK求人」を探すのが良いでしょう。
工場未経験でも、前職で管理職経験がある方は就職に有利なのではないでしょうか。
休日が多い
これも工場によりすが週休2日制など、休日がしっかり確保される場合が多いです。プライベートな時間を充実させやすいですよ。
僕が経験した休みの多い工場は下記。
- 自動車工場
- 半導体製造工場
- 半導体工場
上記2つの業界は、年末年始、GW、お盆に10連休ほどの休みがあります。逆に、食品工場は休みが少ないです。商品を出荷するスーパーやコンビニは休みが少ないからです。
なので、たくさん休みたい人は自動車業界か半導体業界がおすすめ。
福利厚生が充実している
多くの工場では、社会保険や退職金制度などの福利厚生が整っています。
例えば
- 通勤手当
- 住宅手当
- 昼食手当
- 寮完備
- 食堂完備
- 売店完備
- シャワールーム完備
- 資格取得や講習会参加の支援
- 特別休暇
- 定期健康診断
- 入社祝い金
など。
上記は大手メーカーほど、待遇が良くなる印象です。
僕の経験上ですが、規模の大きい自動車工場や半導体工場は、寮や食堂、売店があるので働きやすいです。
しかも食堂は美味いので一日の楽しみでした。
未経験でも就職しやすい
工場では、未経験者でも採用される確率が高いです。お伝えしたとおり、単純作業が多く誰でも働きやすいから。
とはいっても不安なんだけど…
今はどこの工場も研修期間を設けてくれて、きちんと教えてくれるので安心です。
ぶっちゃけ、大手メーカーなら研修制度はしっかりしてます。会社側もケガされると面倒ですからね。
工場勤務のデメリット
工場勤務には以下のようなデメリットも考慮する必要があります。
- 体力仕事が多い
- 残業が多い
- 休日出勤がある
- 単調で飽きやすい
順に見ていきます。
体力仕事が多い
工場では重い物を扱ったり、長時間の立ち仕事があるため、体力的な負担が存在します。
体力仕事が多い工場は以下。
- 自動車工場
- 板金工場
- 金属加工工場
僕が経験したのは上記。
かなりハードなので、体力に自信が無いならおすすめしません。
飽きやすい
工場では一定の作業をずっと繰り返すから。僕が飽きやすい性格なのもありますが、基本的にどこの工場も3ヶ月もすれば飽きます。単純作業はどこかで必ず飽きがきます。なので、飽きるのはしょうがないとも言えます。
飽きてもそんな嫌じゃないことなら続けられますが、自分がやっていて嫌なことや不得意な作業だと辞めたくなると思います。
飽きないコツは、ゲーム感覚で仕事すること。できるだけ自分の適正に合った仕事をすることかなと。
例えば私なら、体を動かすのが好きなので、入荷・出荷工程で5年くらい働いてました。
時間内に物を集めてくるのがゲーム感覚で仕事できて、飽きても楽しかったですね。
よし、何秒縮まったぞ!みたいな
残業・休日出勤が多い
福利厚生が充実している工場でも、生産目標の達成や緊急対応のために、残業が発生することがあります。
逆に暇なときは本当に暇なので「忙しい時期はしょうがない、今のうちに稼いでおこう」と考えるくらいが良いかもしれませんね。
まとめ:工場に向いてるかを見極めたら仕事を探そう
工場勤務に就くなら、メリットとデメリットを考慮しながら、自身の適性や目標と照らし合わせて検討することが重要です。また、工場勤務においては、福利厚生、労働環境や安全対策などにも注意するとストレス無く働けますよ。
この記事を読んで「工場は向いてないなぁ」と感じる方は、向いてる仕事を探せばOK!とはいっても、日本にはたくさんの職種があるので、自分に合った仕事を1人で探すのは難易度が高いです。
自分の向いてる仕事がわからない方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
ではまた。
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